CASE お悩み別

たかいわクリニック

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多汗症・わきが

多汗症の中でも、もともと汗腺が多いワキの汗や臭いのお悩みが多く、重度の腋窩多汗症は日常生活にも支障をきたします。なかなか相談しづらい症状ですのでためらっておられる方も多いです。
ご自身でワキガか判断できない方は少しの勇気をもって当院にご相談ください。

治療法

当院では原発性腋窩多汗症と診断された方にのみ健康保険が適応されるボトックス注射を行っております。 ボツリヌス療法は美容治療ではシワの治療などで有名ですが、交感神経の働きを弱める作用があるため、ワキの下に注入することでアポクリン汗腺やエクリン汗腺といった汗腺の活動を抑制し、汗の分泌が抑えられます。汗の分泌が減ることで、ニオイも軽減することができます。

ボツリヌス療法

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質から精製された薬をワキの下に直接注射する治療法です。 使用するのはボツリヌス菌がつくるたんぱく質から精製された薬であり、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、感染の心配はありません。
世界中で広く普及しており、 80か国以上で認可されています。
日本では腋窩多汗症のほか、他の疾患に対しても医療保険の適用が認められており、これまでに10万人以上の患者さんがこの薬による治療を受けています。

ボツリヌス療法が汗をおさえる仕組み

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質から精製された薬をワキの下に直接注射する治療法です。 この薬が、交感神経から汗腺への刺激の伝達をブロックし、発汗を抑えます。

ボツリヌス療法が汗をおさえる仕組み

ボツリヌス療法の効果持続時間

汗を抑える効果は通常、治療後2~3日であらわれ、4~9か月にわたって持続します。 効果の程度や持続期間には個人差があります。完治を目指す治療法ではありませんので、症状がふたたびあらわれたときには、あらためて治療を行います。

治療を受けるにあたっての注意点

以下の項目に当てはまる方は治療できません。

  • ・全身性の筋力低下を起こす病気
    (重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症など)がある方
  • ・妊娠中あるいは授乳中の方、妊娠している可能性の方。
  • ・この治療により発疹などのアレルギーが生じることが分かっている方

以下の項目に当てはまる方は治療前に担当医師に申告してください。

  • ・ボツリヌス療法を受けた経験がある方
    そのとき治療した病気の名前、治療時期、使用した薬の量を医師にお伝えください。
    現在、なんらかの薬を使用している方(市販薬を含む)
  • ・一部の抗生物質や筋弛緩薬、精神安定剤など、ボツリヌス療法と同時に使用する場合は注意を要する薬があります。
  • ・慢性的な呼吸器の病気(喘息など)がある方
治療後の注意
  • 治療当日のみ、激しい運動など、血液の流れを増加させる行為は控えてください。翌日以降は、日常生活上の制限はありません。
  • 注射した部位は、揉まないでください。
  • 女性は治療後2回の月経が終わるまで、男性は治療後3か月が経過するまで、避妊に必要な措置をとってください。
  • ほかの医療機関や診療科でボツリヌス療法を受ける際には、腋窩多汗症に対してボツリヌス療法を受けたことを医療機関にお伝えください。
  • ボツリヌス療法をくりかえし行った場合、体の免疫機能が働き、それまで得られていた治療効果を得られなくなることがあります。複数回の治療を受けたのち、明らかに以前より効果が弱まっていると感じられたら、その旨を担当医師に申し出てください。